ホンダにまつわる豆知識を紹介する当連載。記念すべき第1回は、ホンダファンを自認する者は金曜日にカレーうどんを食すべし! という啓蒙活動? をお伝えいたします。まずは、こちらの商品をご覧ください・・・?

編集部追記:2018年4月4日に公開されたコンテンツを一部更新しました

ホンダのシンボルのひとつ・・・それは白い作業着!

ホンダの創業者、本田宗一郎さんは数々の名言を世に残した方でもあります。その名言の数々を一つずつあげていくことは枚挙にいとまがありませんが、今回のテーマである「カレーうどん」には「技術者の正装とは真っ白なツナギ(作業着)だ」という氏の言葉が関係していたりします・・・。

ホンダファンのみなさまはご存知でしょうが、ホンダの頭脳と言える本田技術研究所や、各地にあるホンダの工場では、誰もが真っ白い作業服を身につけて働いています。創業者の本田宗一郎さんも、常々この白い作業服を着て現場に立ち、部下たちを困らせつつも(そりゃ創業者がソコにいたら、やりづらいですよね)、励ましハッパをかけたそうです。

画像: ホンダ初の4輪スポーツカー、S500の試乗会が行われた荒川テストコース(当時)にて。カーグラフィック創設者の小林章太郎さん(左から2人目)と、語り合う本田宗一郎さん(右)。一般社員と同じ「白い作業着」姿の本田さんの写真は多く残されていますが、そのことはいかに氏が現場にいることを愛したかの証左なのかもしれません。 www.honda.co.jp

ホンダ初の4輪スポーツカー、S500の試乗会が行われた荒川テストコース(当時)にて。カーグラフィック創設者の小林章太郎さん(左から2人目)と、語り合う本田宗一郎さん(右)。一般社員と同じ「白い作業着」姿の本田さんの写真は多く残されていますが、そのことはいかに氏が現場にいることを愛したかの証左なのかもしれません。

www.honda.co.jp

ところで、白い作業着って汚れが目立つものですよね。汚れることを避けるのが難しい仕事なのに、白い作業着を制服にするのって、ちょっと合理的ではないかも・・・と思う人は多いでしょう。

白い作業服には、本田宗一郎さんのこんな想いが背景にあるのです・・・。「お客様の乗る車が汚れていては申し訳ない。作業着が白いと汚れがすぐ分かり綺麗にしようと注意する。この白い作業着でお客様に喜んで頂ける綺麗な車を造るのだ」。

作業着を汚して良い? 日・・・それは金曜日!

働く者に「気付き」を与えるもの・・・そんな風に本田宗一郎さんは、白い作業着を意味付けていたのかもしれません。

さて、そんな作業着を汚しても良い日があるとしたら、それは休日前の金曜日ですね。そんなワケでホンダの研究所や製作所の社食では、金曜日限定で「カレーうどん」が用意され、大いに人気を博しているそうです。

金曜日限定の理由はズバリ! 週末ならばカレーうどんの汁が白い作業着に跳ねても洗濯できて、週明けには使えることができる・・・ということです。

そこで私も、金曜日にカレーうどんを食してみました!

そんな伝説のカレーうどん・・・ホンダ関係者しか食べることができない一品を、私は先日試食してみました。じつはホンダ開発(株)では、「ホンダ社食のカレーうどんの素 埼玉製作所味」というレトルトを製造販売しているのです!

画像: じゃーん! これがウワサ? の、「ホンダ社食のカレーうどんの素 埼玉製作所味」です! ©︎みやけん

じゃーん! これがウワサ? の、「ホンダ社食のカレーうどんの素 埼玉製作所味」です! ©︎みやけん

画像: こちらがその解説文となります・・・圧倒的人気メニューという言葉に、その味への期待が高まります・・・? ©︎みやけん

こちらがその解説文となります・・・圧倒的人気メニューという言葉に、その味への期待が高まります・・・? ©︎みやけん

ちなみにホンダ開発とは、不動産建設部門、保険部門、厚生サービス部門、トラベルサービス部門、ケータリングサービス部門、管理部門という6つの分野をメインに、ホンダ社員の業務や生活をサポートする仕事を担う関連会社です。

この「ホンダ社食のカレーうどんの素 埼玉製作所味」は、グループ各社の社員食堂や喫茶の運営など、「食」にまつわるサービスを提供するケータリングサービス部門が開発した商品のひとつとなります。

それでは、実食!

本来であれば科学的な分析のため白い作業服を着て試食すべきですが、そのときはお腹が減っていてそれどころではなかったので、ヤンキー御用達のジャージ姿で食してしまいました。あしからず?

画像: 埼玉製作所の社食でどのような状態でサーブされるのかは、パッケージ写真でしか判断できないのですが、とりあえずコープの冷凍うどんの麺に、レトルトを調理法指示どおりにかけて、刻んだネギとシソをトッピングしてみました・・・。 ©︎みやけん

埼玉製作所の社食でどのような状態でサーブされるのかは、パッケージ写真でしか判断できないのですが、とりあえずコープの冷凍うどんの麺に、レトルトを調理法指示どおりにかけて、刻んだネギとシソをトッピングしてみました・・・。 ©︎みやけん

果たしてそのお味は・・・? うん、なかなか美味いです! コクがあって、辛さは辛いものが苦手な方でも余裕で許容範囲のレベル。それでいて、辛いもの好きの人が物足りなさを覚えることはないであろう辛さを有しております・・・。

カレーのとろみも、うどんの麺によく絡む適正な粘度・・・SAE粘度でいえば、50W-75くらいでしょうか? 肉なども具も、レトルトとしては十二分に満足できるレベルにあります。

ちなみに、件の白い作業着ですが、これらはすべて会社から支給されるものです。そしてホンダ開発(株)にはクリーニング業務を請け負う部署があり、工場や研究所に勤務する方が着用している白い作業着のクリーニングを行っていたりします。

つまり・・・ホンダ開発で作ったカレーうどんで金曜日に白い作業着を存分? に汚れさせ、ホンダ開発のクリーニング業務でそれを純白にリセットする・・・これはいわゆる、自作自演で組織維持のために仕事を作っている行為ではないですか! ←ギャグのつもりで書いています。

ホンダファンなら、これを食すためにホンダ及び関連企業の入社を目指そう!?

冗談はさておき、ホンダファンはもちろんのこと、ホンダファンではない方でも、ぜひこのカレーうどんの味は体験していただきたい・・・そう思える美味しさです。

しかし残念なことに、この「ホンダ社食のカレーうどん」は、ホンダ及び関連企業の中の人にならないと基本食することができないようです・・・(ホンダ開発のネットショップもあるのですが、基本ホンダ及び関連企業向けのサービスになっております)。(←2020年1月現在、ついに販売開始!Hondaウエルカムプラザ青山にてお買い求めください。

そして「ホンダ社食のカレーうどんの素 埼玉製作所味」という商品名から推察できるとおり、熊本製作所の「野菜・カツ」、埼玉製作所&鈴鹿製作所の「ロースカツ」、栃木研究所の「チーズ」&「八丁味噌」&「ブラックポーク」、青山本社の「エビ天」&「クリーミー」、浜松製作所の「フランキー」、和光研究所の「カツ」など・・・それぞれの社食にそれぞれの金曜日限定ご当地カレーうどんがあるみたいですね・・・。 ←※2012年時点の情報です。

う〜ん、やはりホンダファンとしては、これらすべてを味わいたいですよね・・・。そのためにはホンダに入社して、各地に転勤を繰り返すしかないですね・・・? てっとり早いのは、食を司るホンダ開発に入社することだと思いますけど・・・? とりあえず、応募してみるかな? 

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