ツインリンクもてぎでの頂上決戦、山本尚貴は盟友ジェンソン・バトンとともに、現行型NSX-GTのスーパーGTシリーズ初優勝を達成しました。スーパーフォーミュラに続く二冠達成で、まさに最良の年に。そんな山本選手の2018年の戦いぶりを振り返りつつ、「次はF1?」の噂の真相に迫ってみたいと思います。

第7戦では一転して大苦戦。同率首位で最終ラウンドへ。

画像: 第6戦で優勝を果たした山本/バトン組。12ポイントの差で臨んだ第7戦でしたが......。

第6戦で優勝を果たした山本/バトン組。12ポイントの差で臨んだ第7戦でしたが......。

100号車の山本/バトン組は、2度の2位表彰台で得たポイントと第6戦優勝ポイントを合わせて、ポイントリーダー争いのトップに立っていました。2番手に対するリードは12ポイント。予選では8号車、17号車、100号車の3台がトップ3を独占し、再びのNSX旋風が期待されました。

しかし決勝は、レクサス勢のペースで展開。結果的にNSX-GT勢は100号車の5位入賞が最高位で、優勝は1号車KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が獲得することに。山本とバトンは辛くも67ポイントでランキング首位の座を守りましたが、優勝した平川/キャシディ組も同ポイントで、最終戦・もてぎラウンドを迎えることになったのでした。

第7戦直後のドライバーズコメント
◎山本尚貴「久しぶりにチャンピオンの権利を持って最終戦にいけるので、すべての力を注いで、いい走りをしたいですね」
◎ジェンソン・バトン「最終戦で2チームが同ポイントで戦うなんて、SUPER GTにとってはいいことです。菅生のようにいいレースになるよう全力を尽くします」

GT500では4チームがチャンピオン圏内。8号車は優勝が必須!

画像: www.honda.co.jp
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こちらは第7戦時点でのランキング。NSX勢が2台、LC500勢が2台、それぞれチャンピオンの可能性を残していました。もちろん最大のライバルは1号車。また同じNSX勢では、優勝が絶対条件ではあったものの、8号車が大逆転劇の主役に一躍踊り出る可能性も残されていました。

いずれにしても、波乱のドラマが起こる予感は濃厚だったのですが......。決勝はまさに、波乱万丈の大激戦となります。

1ポイントでも上を取りたい100号車vs1号車が直接対決。

画像: 背後に迫る1号車。その猛追を山本とバトンは、辛くも凌ぎ切りました。

背後に迫る1号車。その猛追を山本とバトンは、辛くも凌ぎ切りました。

11月11日に開催された最終戦のスターティングポジションは、8号車がポールを獲得。100号車が続く2番手と絶好の位置につけ、6番手の1号車の様子を窺う形になりました。1号車にしてみれば、とにかく100号車の前に出ることがシリーズチャンプの必須条件。もちろんそれは100号車も同じ。こちらは一歩も譲ることはできません。

そんな2台がガチンコ勝負となったのが、20周を過ぎた頃。ピットインのタイミングの関係で、100号車が首位に立ち、それに1号車が続く形になります。30周目までは二重の意味でトップを争う2台の激しいつばぜり合いが続き、やがてピットイン。先にコースへと復帰を果たしたのは100号車でした。

1号車は8位でコース復帰。気が早いホンダファンの中には、このあたりで勝利を確信した人がいたかもしれません。けれどやっぱりまだまだ決着はついていませんでした。約7秒のタイム差を一気に詰めたのは平川 亮。気がつけばバトンの背後につけ、激しく攻め立てます。ゴールまで残り8周。ピットで見ていた山本選手はもちろん、ホンダの応援団もさぞかし気が気ではなかったことでしょう。

8号車がイベント優勝。そして山本は殊勲の二冠を達成!

画像: イベント優勝の表彰式。NSX-GT勢にとっては最高のエンディングとなりました。

イベント優勝の表彰式。NSX-GT勢にとっては最高のエンディングとなりました。

結果的に、8号車がポール・トゥ・ウインで優勝を果たし、38号車のZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が2位に。バトンは平川の猛追を凌ぎ切って、100号車と山本に表彰台をプレゼントしてくれました。

そしてドライバーズ、チームともにシリーズ優勝は文句なく山本とバトン、そしてTEAM KUNIMITSUが獲得することになったのでした。

画像: 初参戦で初優勝を達成したバトンは、スーパーGTシリーズを「世界に誇れる素晴らしいレース」と称賛しました。

初参戦で初優勝を達成したバトンは、スーパーGTシリーズを「世界に誇れる素晴らしいレース」と称賛しました。

第8戦直後のドライバーズコメント
◎山本尚貴「ファンの皆様、そしてチームのみんなに感謝を伝えたいです。言葉では言い表せません。また初めてのシーズンにも関わらず素晴らしい走りで勝利に貢献してくれたバトン選手にも感謝しています」
◎ジェンソン・バトン「9年前にF1でチャンピオンを獲って以来の久しぶりのシリーズチャンピオンとなり、心から嬉しいです。山本選手には感謝の気持ちはもちろん、「ダブルチャンピオンおめでとう」と言いたいです」

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