排気量125ccで9.8馬力。ちっちゃなタイヤが12インチでかわいいゼ……と思っていたグロムが、すさまじく『正統派スポーツ』でびっくりです。街乗りイメージを完全に裏切る走りのオモシロさと難しさ。1度は乗ってみて損はない理由をお届けします!

原付二種125ccだと思って甘くみていました……

画像1: 原付二種125ccだと思って甘くみていました……

125ccで9.8馬力ですよ? 車両重量も104kgでめちゃくちゃ軽い。

しかもホンダの公式WEBを見てください……

公式ホームページだと、基本的に(夜の)街乗りがメインみたいなイメージでまとめられてます。

それでね、大のオトナ(身長176cm)が跨ったら……

こんな状態です。足着き性とかうんぬん言う必要無し!

間違いなく150cmミニマム女子だって安心MAXですよ。

はっきり言って……超ちっちゃいもん(笑)

ファニーなスタイルだし、これは街乗りバイクだろうなと思ってました。

画像2: 原付二種125ccだと思って甘くみていました……

しかも、軽く乗ってみると前後サスペンションもふんわり優しいフィーリングでタウンユースが快適ですよ!みたいな雰囲気が満点です。

でも、世の中にはグロムでサーキットは走って楽しむ猛者どもが多いと聞いています。

これでサーキット……ですか?

グロムの真価をガチの峠で

画像1: グロムの真価をガチの峠で

そのあたりが果てしなく疑問だったので、がっつり走るために峠に行ってきました。

まぁでも、そんなガチでは走れないだろうな……と気楽に考えていたんですよ、この時点では……

画像2: グロムの真価をガチの峠で

でも広いフィールドに持ち出してみると、走って10秒以内にかなり印象が変わりました。

あれ?……125ccって、こんなに低速がパワフルだっけ?

街中ではやらない、グワッと一気にスロットルを開ける操作。それをしたら予想以上に加速がパワフルだったんです。

画像3: グロムの真価をガチの峠で

おおお……

けっこうエンジン、オモシロいじゃないの!?

ちょってテンションが上がってきたので、その勢いでワインディングに突撃です!

画像4: グロムの真価をガチの峠で

ちゃんと高回転まで引っ張って、リズムよく、でもガツンとシフトアップ。

けっこう勢いよく走ってくれる……

ていうかめちゃくちゃ元気!

画像5: グロムの真価をガチの峠で

そしてさらに……マジで驚きました!!!

街中ではフワフワに感じていた前後サスペンションが、きちんと整って動く!?

前後12インチなんて思えないニュートラルなハンドリングなんです。

画像6: グロムの真価をガチの峠で

ぶっちゃけ、もっとチョロチョロすると思ってたんですが……全然そんなことない!

フロントフォークは良く見たら、ほそ~いけど倒立フォークだし。

これが思った以上に奥のほうで粘る感じ。ちゃんと減衰が効いてます。

見掛け倒しじゃないんです!

画像7: グロムの真価をガチの峠で

リアサスペンションも印象的にはフロントと同じでした。

街中ではふんわり快適だけど、奥で粘るタイプ。

エンジンが低速から力強い、いわゆるトルキーなキャラクターなのもあって、スロットルオンでの接地感が明確です。

画像8: グロムの真価をガチの峠で

ライディングスタイルは、そのままロードスポーツの乗り方が正解みたい。

コーナー手前できちんとブレーキでフロント荷重を作ってコーナーに進入します。

でも上り坂の場合だと速度が落ちすぎたりして、そのサジ加減が実に難しい!

画像9: グロムの真価をガチの峠で

あとはこういう時。

ブレーキリリースからスロットルオンまでに『間』ができちゃったときです。

ちょっとコーナーへのアプローチを失敗すると、ボクはそうなりやすい。

でもグロム、そんなときもフラつきませんでした。

ホイールベースは1200mmしかないのに、よくもこんなに安定するなと感動です。

画像10: グロムの真価をガチの峠で

それに加えて、さっき言ったエンジンの強いトルクです。

ちょっとミスった時に、すごくリカバリーがしやすい。

画像11: グロムの真価をガチの峠で

マフラーもデザインされててカッコイイですし、音もいい。

でも管長はそんなに長いように見えないし……どうやってこんなにトルクを出しているのか……

ホンダの技術力が謎すぎます。

画像12: グロムの真価をガチの峠で

ひとつだけ気になったのはシートです。

スポーティに走ろうと思ったとき、ボクの乗り方&体格の場合ですけど「座りたい場所」にタンデムシートとの段差がある。

若干、動きが制限されます。

後で気になって調べたら、サーキットとか走る人は、シートをフラットなものにカスタムするのが定石のようでした。

これ完全に『スポーツ』だと思う

画像1: これ完全に『スポーツ』だと思う

それにしても完全にダマされた感があります。

上り坂では限界までスロットルを引っ張って、ブン回す楽しさが最高!

そして、同じくらいのレベルでギアの選択が勝敗を分ける難しさもある。

画像2: これ完全に『スポーツ』だと思う

下りの峠道は足周りを、どこまで活かせるかに尽きます。きちんとバイクの姿勢を安定させることが求められます。

でも下りコーナーは、ハンパじゃなくオモシロくて仕方ない。

バンク中、ものすごく路面が近いですし(笑)

大排気量車だと下りってコワいですけどね、グロムは逆でした!

画像3: これ完全に『スポーツ』だと思う

それに、数字的な性能とは別の部分でグロムはライダー魂が燃えるバイクです。

確かにサーキットとか走りたくなるのもわかる。

でもサーキットに持ち込んだら、さすがに足周りやらエンジンやらを強化するべくカスタムしたくなるだろうな……

楽しい散財、幸せな泥沼が待っていること疑いありません(笑)

画像4: これ完全に『スポーツ』だと思う

それくらい走らせるのがオモシロいんですよ、グロムって。

ワクワクする!

街乗りでも快適でキビキビだろうけど、こいつの本質はコーナリングじゃないのか?って思います。

画像5: これ完全に『スポーツ』だと思う

でもホラ? ホンダにはCB125Rがあるじゃないですか?

そっちのほうが車格もあるし、最終的なスポーツ性は高いのかと思ってたんですけど……

第2回の「すごろく」でCB125Rも乗ってます!

違いますね。

グロムのほうが、もっと走りにソリッドな作り込みがされていると感じました。

画像1: 第2回の「すごろく」でCB125Rも乗ってます!

それと、たぶんグロムは走りの教科書として最適です。

これで練習すると、きっと運転が上手くなると思う。

パワーバンドとかギアのセレクトとかブレーキとか荷重とか。

走りのイロハが全部盛りです!

画像2: 第2回の「すごろく」でCB125Rも乗ってます!

いまどきフェイスで街乗りバイクだと思うかもしれません(そう思ってましたスミマセン)けど……

グロムすごい! 超たのしい!!!

画像3: 第2回の「すごろく」でCB125Rも乗ってます!

ちっちゃいけれど、紛れも無くスポーツバイク!

ホンダ車らしく「熱くなれる正統派スポーツ」がグロムの正体でした。

これはみんな、1回は乗ってみたほうがいいですよ!?

バイク乗りとして、すっごい勉強になるから!

街乗りなビジュアルに騙されてはいけません(笑)

GROM/公式WEB

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