戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回は250ccクラスで2年連続タイトルを獲得した、シト・ポンスです!

250ccクラスで活躍!!

シト・ポンスことアルフォンソ・ポンス・エスケラは、1959年にスペインのバルセロナに生まれました。1981年にGPデビューしたポンスは、1982年の英国GP250ccで初の3位表彰台をロータックス2気筒搭載のJJコバスで獲得。そして1984年にはJJコバスで、記念すべき初勝利を記録しました(スペインGP250ccクラス)。

1985年はロベルト・ガリーナのチーム、HBスズキから当時の最高峰である500ccクラスに参戦しましたが、フランスGPでの7位が最高位というシーズンに終わりました。翌1986年は再び250ccクラスに戻り、カンプサ・ホンダに所属。このシーズンは2勝を記録するなど活躍し、ランキング2位の座を獲得しています。

1986年、NSR250を駆るS.ポンス。

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1987年は最終戦アルゼンチンGPの1勝にとどまりランキング3位に終わりましたが、1988年は4勝をマークして見事自身初となるGPタイトルの獲得に成功しました!

引退後はチーム運営をとおしてモータースポーツ業界に貢献

ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ1989年の250ccクラスで、ポンスは7勝を記録して防衛に成功します。そして1990年には、1985年以来となる500ccフル参戦をNSR500で開始。この挑戦は1991年まで続きますが、残念ながら一度も表彰台には届くことなく、初年度ランキング10位、2年目は同14位という結果でした。

画像: 1989年の開幕戦、250ccクラスで2位に入ったS.ポンスの走り。 en.wikipedia.org

1989年の開幕戦、250ccクラスで2位に入ったS.ポンスの走り。

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1991年を最後にライダーとして引退したポンスは、自身のチームである「ポンス・レーシング」を運営。同チームに所属した、アレックス・クリビーレ、アレックス・バロス、ロリス・カピロッシ、マックス・ビアッジらの活躍をご記憶の方も多いでしょう。

画像: 2005年のMotoGPクラスで、キャメル・ホンダ・ポンスに所属したトロイ・ベイリス。 commons.wikimedia.org

2005年のMotoGPクラスで、キャメル・ホンダ・ポンスに所属したトロイ・ベイリス。

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また2004〜2015年の間は、4輪のルノーのワールドシリーズにも参戦。ヘイキ・コバライネンらを育てています。2010年から現在に至るまでポンスのチームはMoto2にも参戦しており、2013年にはポル・エスパルガロ(カレックス)がMoto2チャンピオンの座を獲得しています。

画像: 2015年、ポンスのチームでMoto2を走ったアレックス・リンス。来年は、スズキMotoGPチームのエースとしての活躍が期待されています。 commons.wikimedia.org

2015年、ポンスのチームでMoto2を走ったアレックス・リンス。来年は、スズキMotoGPチームのエースとしての活躍が期待されています。

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2年連続GP王者という偉業はもちろん特筆されるべきことですが、チーム運営をとおし多くのライダーたちの育成に貢献したことこそ、ポンスの偉大さの最たるものなのかもしれません。

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