バックミラー越しに飛散していくパーツを見届けながらも、CR-Xは何事もなかったかのように走れている。ただ、左前から激しく衝突した影響で、ハンドルのセンターはかなりズレてしまったけど。

伊藤嘉啓氏
バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン。ホンダだけではなく旧車にも滅法詳しい。そのため、ホンダ社内からも一目置かれる存在である。当然、写真も腕も一流だ。
そんな彼の愛車CR-Xのオドメーターはなんと68万5000kmを越え。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載【地球まで、もう少し。】を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。

前回の連載【地球に帰るまで、もう少し。】記事はこちらから!

大事にしていた愛車CR-Xに訪れた予想もしなかった出来事。

ライトも点灯しているし、オイルやクーラントが漏れ出した様子もない、何かが接触してるよう異音もしないから、事故処理の後そのまま自走で自宅に。

CR-Xは、フロントマスク、フロントフェンダーがHPアロイと呼ばれる樹脂製のパーツが使われてるのだが、その辺のパーツが見事に割れて、かなり痛々しい姿になっていたのだ。

外装パーツが割れたお陰で衝撃を吸収してくれたのか、ボンネットは無事だし、エンジンやラジエーターに不具合がなかったのは不幸中の幸いといったところだろうか。右から見れば何ともないけれど、左から見るとかなり無惨な姿だ。

さらによく見ていくと、オツリをもらって縁石に真横から当たった左後輪は、アクスルごと右に数センチ平行移動している。よくもまぁ、こんな状態で帰って来れたもんだ。

とりあえずは、応急的にウインカーをガムテープとかを使って所定の場所に固定。車検でお世話になったベルノ店に持っていって相談すると、詳細な見積りは協力工場の鈑金屋サンに持って行かないとわからないけど、フレーム修正は必要になるから、この前の車検費用よりはかかるんじゃないの、という見解。

うーん困った。まさか、こんな事態になるとは予想もしてなかった。

画像: 大事にしていた愛車CR-Xに訪れた予想もしなかった出来事。
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