バックミラー越しに飛散していくパーツを見届けながらも、CR-Xは何事もなかったかのように走れている。ただ、左前から激しく衝突した影響で、ハンドルのセンターはかなりズレてしまったけど。

どうする修理費…意外なところで解決することができた!

あの頃、10年落ちのCR-Xは底値の時代で、同程度の中古車は安価に買えたしタマ(中古車の物件)もそれなりにあったから、買い替えるっていう選択肢もあったんだけど、わずか1週間程前に当分乗るつもりで車検整備をしたばかり。それなりに金額をかけたばっかりだし、愛着もあったからフレーム修正をしてきっちり修理していく方向になった。

だけど、今よりは遥かにフトコロ具合が良かったとはいえ、立て続けに数十万円を払うのは厳しい。仕方なく当面の間は、解体車のようなみすぼらしい姿で走っていたのだ。

コトの顛末を『ホンダ偏愛主義』を連載してる、当時は中古車雑誌の編集長を務めていた河原サンに相談。滅多にあるもんじゃないから、事故の顛末とフレーム修正、鈑金修理の記事を書いてよ、と有り難いハナシを頂いて数回に分けて掲載してもらった。

その原稿料を修理費に充てることで廃車からのピンチを救うことができたんだ。そして、この一件からCR-Xにドップリとのめり込むことになって、今日のこの距離まで走ってきたというワケだ。あそこで廃車にしてたら、この連載もあるワケがないし、CR-Xを通じて知り合えた多くの友人、知人もいなかったのである。

まだ、半世紀チョイの人生だけど、このCR-Xがあったお陰で今のボクが成り立ってるのは間違いない。昨年の11月にはオドメーターは690000kmを越えた。月からの復路、地球まではもう少しだ。

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連載【地球に帰るまで、もう少し。】はじめから読んでみよう!

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