バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。今回はホンダファン濃度高めのイベントの中身を。ホンダ愛が深まる理由がわかる気がする。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

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毎年恒例、昭和のホンダ車ミーティングに参加してきた

毎年6月の第一日曜日に、浜名湖にある渚園キャンプ場で、昭和のホンダ車ミーティングというのがある。梅雨入りするかどうかの微妙な時期なんだけど、参加者の“行い”がいいのか、ここ数年は真夏並みの気温で陽射しも強烈だったりする。

しかし、今年は、珍しく太陽も顔を出さない過ごしやすい天気で、昭和時代に販売されたホンダのクルマやバイク達が全国から150台余りがやってきた。

以前にも書いたけど、旧車系イベントではホンダのクルマは少数派。このイベントを主催してる人もそこに不満を感じて、ならば自分達でやってしまおうというのが始まりだったようだ。

そんな動機で始まったイベントも今回で13回目。どういうワケかボクは第一回から参加してたりする。途中、数回は行ってないから皆勤賞じゃないけどね。たしか、全塗装をして仕上がった翌日ぐらいが、その第一回だったように記憶してるんだけど……あの時は、場所も浜名湖じゃなくて富士市の旧田子の浦フェリー埠頭だったかな。

その後ホンダ創業の地でもあり、宗一郎サンに縁のある浜松に場所を移して、浜名湖ガーデンパークさらにそこから現在の渚園へと変遷していってる。

画像: 毎年恒例、昭和のホンダ車ミーティングに参加してきた

この昭和のホンダ車ミーティングは、名前のとおり昭和時代に生産されたホンダ製品が対象となる。クルマやバイクに限らず、発電機や耕運機、ローラースルーゴーゴーなんてのもOKだ。2017年あたりからは、昭和のホンダ車プラモデルミーティングってのも同時に開催されて、ホンダ愛に溢れるマニアックなプラモの展示もあるんだ。

ホンダ愛に溢れるマニアックなプラモの数々

実車の前に、まずはプラモデルから紹介していこう。

今回見た中では某湘南方面に実在するファストフード店のドライブスルーをモチーフにしたジオラマがかなり秀逸なんだな。トゥデイ、シビックカントリー、シティターボ、シティカブリオレが店舗を囲む。今から30年位前はホントにこんな感じだったのかもね。

細部に到るまで、あの時代を見事に表現してるんだけど、テラス席で手に持ってるハンバーガーは、ちょいとデカすぎじゃないか…。

次は、架空の自動車ショーを再現したジオラマ。中央奥の柱には『技術のホンダ’77』って書いてあるけど、ステージに並ぶN360とホンダ1300は60年代後半に誕生したクルマなんで、チョットばかり時代考証が曖昧だけどね。でも、昭和なショー会場の雰囲気をうまく再現してるから問題なしだ。個人的には、画面左下にある小物類の造り込みが非常にマニアックで好きなんだけど、ホンダじゃないんだな。 残念。

画像1: ホンダ愛に溢れるマニアックなプラモの数々

今でも、郊外に行くと在りそうなオートスナックを再現したジオラマは、2代目シティが主役。昔は自販機の飲料は100円だったんだ。

画像2: ホンダ愛に溢れるマニアックなプラモの数々

秀逸なジオラマ群とは一線を画すユニークな『昭和時代に作ったホンダプラモの標本』。プラモデルの残骸なんて捨てちゃうのが一般的なんだけど、マニアはひと味ちがうんだな。廃品を作品にするセンスが抜群だ。

画像3: ホンダ愛に溢れるマニアックなプラモの数々

こうやって見ていくと昭和のホンダ車は、色んなメーカーからキット化されていたみたいだけど、現行車はほとんどない。プラモデルメーカーがキット化したくなるような、魅力的なデザインのクルマを出してもらいたと思ってるホンダファンは多いはずだ。

ちなみにボクが乗ってるCR-Xは、タミヤから1.5iのキットがリリースされて、何度も再販されてるんだよね。それだけ人気があるって証。タミヤのキットからホンダファンになったって人たちもいるらしい。

実車の紹介はまた今度。お楽しみに。

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連載【地球に帰るまで、もう少し。】第1回から振り返ろう!

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