バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

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エアコンがついてないクルマなんて、今では想像つかないよね

すでにお盆も過ぎちゃってるけど、7月の終わりになってからやっと梅雨が明けた関東地方は、いきなり強烈な猛暑になっちゃうんだから、たまらないね。

ボクのCR-Xが登録されたのは1985年。あの頃は、こんなに暑くなかったと思うんだけどなぁ……。地球と月を往復するような距離を走ってる間に、地球の温暖化が進んでいるのを実感するね。

画像1: エアコンがついてないクルマなんて、今では想像つかないよね

何でかっていうと、ボクのCR-Xにはエアコンがないから、季節の変化はとってもわかりやすいんだ。

このCR-Xを譲ってもらったときは、純正エアコンが装着されてたんだけど、効いてなかったから撤去しちゃったんだよね。ただ単にガスが抜けてただけだった可能性もあるから、勿体ないコトをしちゃったなぁ、なんて今は思っているけど。

画像2: エアコンがついてないクルマなんて、今では想像つかないよね

だから夏はとっても暑い。しかもボディは黒だから、余計暑いんだ。そんな猛暑の中、黒いボディでエアコンレスのCR-Xは、どんだけ暑いのか? 感覚的には、外より車内の方が暑いんじゃないかと思ってるんだけどね。

じゃあ思い切って一番暑いところに行ってみようか

じゃぁ、実際どうなのかチョット気になって、日本一暑い街といわれる埼玉県の熊谷まで 足を伸ばして実験に行ってきたんだ。

8月上旬の平日、窓全開で運転するボクの右腕は、強烈な陽射しでジリジリと焼かれて、暑いってよりは痛く感じるぐらいだ。当然、左右のウインドウは全開。自宅を出てしばらくは強烈な陽射しだったのに、熊谷が近づくにつれ太陽は薄い雲に覆われちゃって、射すような暑さは和らぐ感じ。

でも暑いコトに変わりはない。走ってれば、生暖かいっていうか、熱い空気が入ってくる。信号待ちなんかで停まってるよりは走ってる方が、体感的には涼しく感じるけど、ダラダラと汗がとめどなく流れてきちゃうね。

画像1: じゃあ思い切って一番暑いところに行ってみようか

道中、川沿いや橋の上なんかは冷風とまではいかないけど、それなりに気持ちのいい風も入ってきたりするから、快適じゃないけど我慢できるレベルかな。

普段から乗り慣れてるから、こういった感想だけど、クルマにエアコンが着いてて当たり前の人たちからすると、あり得ないって思うんだろうね。熱中症にならないように、飲料水をマメに補給しながらのドライブだ。

画像2: じゃあ思い切って一番暑いところに行ってみようか

熊谷の中心部からチョット外れた公園の駐車場にCR-Xを停めて、カバンに入れてあった温度計を見ると、何と目盛りはすでに振り切っている。助手席に置いてたカバンは、道中直射日光にさらされたりしたから、正確な車内の温度とは違うと思うけど、まあ大差ないかも。

気を取り直して外の気温を……えっ39℃? もしかして、温度計壊れちゃった? しばらく、様子をみても一向に目盛りが下がる気配はない。アスファルトからの輻射熱のせいもあると思うけど、どうやらこの日の熊谷は間違いなく38℃以上はあったみたい。で、窓全開、ドアも全開にして車内の温度を計ると外気と変わらない。車内の方が暑いかと思ってたけど、強い陽射しがないと外と変わらないってことだね。これが15時頃のハナシ。

画像3: じゃあ思い切って一番暑いところに行ってみようか

日が暮れるまで、まだ時間があるから場所を移動。とくに目的地を決めてるワケじゃないから、適当に走ってくと利根川の河川敷にたどり着いた。夕暮れ前の川沿いは、さっきの公園よりは幾分涼しい。だけど35℃、車内は37℃、もう日が暮れはじめる17時半過ぎだってのに。この時間は、車内の方がチョットだけ外より暑いんだけど、あんまり差は感じないかな…。

画像4: じゃあ思い切って一番暑いところに行ってみようか

早く、涼しい季節になって欲しい!

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