バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。今回は、令和のいまみる昭和のクルマについて。違いすぎて、すごい。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

クルマってどれだけ進化を遂げているのだろう?

ボクが乗ってるCR-Xは1985年式、年号でいうと昭和60年式だね。そんなCR-X、今ドキのクルマにはあって当たり前の装備がなかったり、その逆に今のクルマにはないモノがあったりするんだ。前も書いたけど、エアコンは販売店オプションで、しかも外しちゃってるのだから、今の時代には有り得ないよね。

じゃぁ、昭和時代と令和時代でクルマはどれだけ変化、いや進化していったのだろうか。今回はそんなことを書いてみたい。

画像1: クルマってどれだけ進化を遂げているのだろう?

まずはCR-Xのインパネ全体をみてもらおう。ハンドルも付いてるし、今ドキのクルマと大差はないかなと思うけど、よく見ると写真の左側、インパネ中央あたりがスッキリとしてて何か物足りない気がするんじゃないかな。

画像2: クルマってどれだけ進化を遂げているのだろう?

そう、昭和生まれのCR-Xには、ナビゲーションというものが存在しないんだ。今なら、ナビゲーションが収まりそうな場所は、リッド付きの物入れがあったりする。ちなみにナビゲーションの元祖は『ホンダ エレクトロ ジャイロケータ』っていう、ガスレートセンサーを使って専用の地図上に自車位置を表示するモノだった。

今の高機能なナビからすればとても単純だし、モニターはブラウン管っていうシロモノだった。昭和56年、2代目のアコードに搭載されたのが世界初となったのだ。当時としては画期的な機能だったと思うんだけど、世の中には浸透しなかったみたい。だけど、あれから40年余りも経つと、どんなクルマにも標準装備が当たり前なんだから、さすが、ホンダは先見の明があったよね。

今時のクルマについてるモニターは、ただ単にナビゲーションの機能だけじゃなくて、ギアをリバースに入れれば、後方視界が写しだされたり、駐車のアシストまでしてくれる。昭和の世代のボク的には余計なお世話以外の何物でもないんだけど、世間的には便利な機能らしい。

そしてクルマによっては、このモニターに空調やらオーディオの操作が組み込まれてるんだから、ボクみたいなアナログな人間にとっては戸惑うばかりだ。

モニターといえば、ドライバーの正面にあるメーターも大きく様変わりしいった。

ボクのCR-XはSiというグレードで、アナログメーターなんだけど、前期の1.5iサンルーフ仕様車には、当時としては最先端のカラード液晶デジタルメーターっていうのが設定されてたんだ。

今じゃ、とても大きくて色鮮やかな液晶モニターが当たり前だし、ボタン操作で色んなグラフィックに切り替えられるんだから、技術の進歩は凄いよねぇ。

アナログメーターっぽい表示から、ナビゲーション、車両の状況、瞬間燃費とか多彩な機能満載で本当に驚いちゃうよ。便利で機能的に大きく進化してるのは間違いないようだけど、ボクとしては進化してるんじゃなくて、実はコストダウンにもなっているのかな、とも思っている。

だってさ、色んなスイッチやダイヤル、レバーといった操作系のパーツがなくなって、それに付随するロッドやワイヤー類も必要なくなるのだから。

メーターなんかも内部を構成してる細々したパーツをなくしちゃって、液晶パネルだけ。部品単体の数が物凄く減って、さらに工数も少なくて自動車メーカーの生産現場にはメリットがあるのかもしれないね。

おっと、ナビゲーションの話から脱線しちゃたね。次に目立つのはハンドルかな。ボクのCR-Xは、純正のステアリングホイールから社外品のナルディ製に換えてるんだけど、今と違って純正品にもエアバッグは付いてないんだ。

このエアバッグも、初代レジェンドに設定されたのが日本車初で、ナビゲーション同様にホンダは先進の装備を他社に先駆けて採用していた。写真には写らないけど、パワーステアリングも実はボクのCR-Xには付いてない。

今は、軽自動車だってパワーステアリングは当たり前で、日本で発売される国産の乗用車で装備されてないクルマはないんじゃないかな。 まだまだ、進化というか違いはあるんだけど、それは次回ね。

前回の連載:
エアコンがついてない車で熊谷へドライブしたら…

連載第1回から振り返ろう

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