バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。今回はクルマの構造がよくわかる、なんともタメになる内容に。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

クルマはメンテナンスが命! うっかり忘れたその先には…

年号が平成から令和に変わる直前に、700000kmをオドメーターに刻んだCR-X。あれから4カ月以上かかって、先日やっと710000kmを越えたところだ。猛暑続きの8月は、エアコンレスのCR-Xに乗る機会が激減しちゃったからねぇ。ボクも軟弱になったもんだ。

あと5万km程で、地球と月の往復に相当する距離を走ったコトになるんだけど、距離を重ねると色々な部分に不具合が出てくるのも旧いクルマあるあるだ。本来なら定期的に点検して、不具合が出る前にパーツを交換したり、オーバーホールするってのが、クルマを長く乗り続けるためには大事だと思うんだけど、ついつい忘れちゃってショックアブソーバー(ダンパー)を傷めてしまったみたい……。

【ここでひと息】
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ボクのCR-X、見た目はノーマルっぽいけど自分好みに社外のパーツを組み込んでいたりする。このCR-Xは、譲ってもらったときから、すでに社外のショックアブソーバーが装着されていたんだけど、だんだんと乗り心地が悪くなってきて、自分の好みじゃない乗り味になってきたから、20年くらい前に憧れのブランド、BILSTEIN製のショックアブソーバーに交換しているのだ。

当時はまだ、社外製パーツもある程度流通してたけど、BILSTEINは他のブランドと違ってフロントが倒立式ってのが決め手になったんだ。純正品に比べると、低速域での乗り心地は若干スポイルされちゃうけど不快な程じゃないし、高速域ではフラットな乗り味で、ヒョコヒョコと頼りなくなることもなくCR-Xがピタッと安定して走ってくれるのが気に入ってるんだ。

それからずっと使い続けて、今までに何度かオーバーホールもしたし、そのついでに仕様変更もしてもらってるから、買った当初よりは随分とマイルドな乗り味になっていると思う。

CR-Xの病状は

そんなお気に入りのBILSTEIN製のショックアブシーバー。2018年辺りから、流れの速いバイパスを走ってるときや路面の悪い所を走ったりすると右前から強い突き上げを感じるようになってきたんだ。それが、段々と速度域が高くないときにも感じられてきたし、ゆるい凹凸でもカドのある乗り心地に変わってきたから、そろそろショックアブソーバーのオーバーホールが必要かな、と思っていたんだけど、実はこの時点でオーバーホールの推奨時期をとっくに過ぎていた。

画像1: CR-Xの病状は

そういえば、春先の車検でも、主治医からは右前のダンパーにオイル滲みがあるから早めに対処した方がいいよってアドバイスを貰っていたな。言い訳をすると、ボクはクルマをCR-Xしか持ってないから、ショックアブソーバーを外すと動けなくなちゃうんで、BILSTEIN製のショックアブシーバーを外してる間の代わりのクルマを手配するのに、チョッとばかり手間どったというわけだ。

結局、CR-Xやワンダーシビックに乗ってる仲間から、予備に持ってた純正ショックアブソーバーを借りてBILSTEIN製のショックアブシーバーを取り外したんだけど案の定、右前はオイルが滲んで汚れていた。

画像2: CR-Xの病状は

他の3本にオイル滲みは見当たらなかったけど、流石に20年も使ってるから見た目はかなりクタビレた状態。ボクが保存しているCR-Xの記録をまとめたファイルを調べると、前回ショックアブソーバーのオーバーホールをしたのは2010年……なんと10年近くも前だ。それにあれから距離も25万km位走っている。『ダメだこりゃ』って感じだね。

ダメになったら買い替えるってのが今は主流みたいだけど、BILSTEIN製のショックアブシーバーはオーバーホールによって長く使い続けられるのが、大きな魅力。しかも、好みにあわせて仕様変更までできるのだからすごい。長い間、酷使し過ぎて、今はBILSTEINらしさを失ったけど、オーバーホールして本来の乗り味を取り戻すことにしたというわけだ。さてその結末は……。

前回の連載はこちら

連載第1回から振り返ろう

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