モータースポーツの世界では、新型車が勝利への最適解・・・というのが常識です。しかし、乗り手の実力がより問われるオフロードレーシングの世界では、しばしば実力者の乗る旧型車が新型車に乗る乗り手を凌駕するパフォーマンスを披露・・・することがあったりします。その好例とも言える動画を、ご紹介いたします。

オフロードファンにはおなじみ? の、「ル・トゥケ」が動画の舞台です

みなさんは「エンデューロペール」というイベントをご存知でしょうか? 「ル・トゥケ」という名前のほうが日本では通りが良いこのイベントは、1975年から開催されているフランスの著名ビーチレースです。フランス北部の海岸で行われるこのレースは、砂浜メインのコースでオフロードバイクとクワドが速さを競う・・・というイベントです。

画像: 2008年大会の模様。毎年砂浜の上で4ケタのオフロードバイクとクワドが速さを競い、その熱戦を多くの観衆が見守ります。 fr.wikipedia.org

2008年大会の模様。毎年砂浜の上で4ケタのオフロードバイクとクワドが速さを競い、その熱戦を多くの観衆が見守ります。

fr.wikipedia.org

砂の路面なのでめっちゃ駆動力を砂に奪われてしまう・・・ので、軽量・大馬力のマシンが一般論的にはこのレースでは有利になります。しかし、ここに紹介する動画の投稿主であるエリック・モレルは、この手のコースでは最も不利なオフロードバイクと言える1978年型ホンダXL125Sで、果敢にレースにチャレンジするのです。

画像: 空冷4ストローク単気筒125cc・・・という1978年型ホンダXL125Sで、最新のオフロードマシンとともにビーチの砂浜で格闘する動画を楽しめます。 www.youtube.com

空冷4ストローク単気筒125cc・・・という1978年型ホンダXL125Sで、最新のオフロードマシンとともにビーチの砂浜で格闘する動画を楽しめます。

www.youtube.com
画像: ホンダXL125Sは、12馬力のエンジン、6速ミッション、特殊ブロックパターンのタイヤなどを装備した公道用デュアルパーパスとして開発されたマシンです。なお日本国内では、1978年10月13日に189,000円で販売されました。 www.honda.co.jp

ホンダXL125Sは、12馬力のエンジン、6速ミッション、特殊ブロックパターンのタイヤなどを装備した公道用デュアルパーパスとして開発されたマシンです。なお日本国内では、1978年10月13日に189,000円で販売されました。

www.honda.co.jp

伝統のイベントで、旧型のホンダXL125Sが躍動!!

この動画の一番の見どころはE.モレルがXL125Sを巧みに操り、最新のオフロードバイクに乗る参加者をバシバシと抜き去るシーンでしょう。1978年製といういわゆる旧車の125ccモデルが、排気量や出力、そして車体構成で断然に進化している最新鋭車を追い抜く様は、動画を見る者にちょっとしたカタルシスを覚えさせてくれます。

画像: 砂浜というステージでは、不利なはずの旧い4ストローク125ccである1978年型ホンダXL125Sが、胸のすくような走りを披露します。 www.youtube.com

砂浜というステージでは、不利なはずの旧い4ストローク125ccである1978年型ホンダXL125Sが、胸のすくような走りを披露します。

www.youtube.com

ぜひ動画をご覧になって、1978年型ホンダXL125Sが乗り手次第では今でもリッパにレースの場で活躍できるという事実を、ご確認ください!

画像: Départ enduro du Touquet 2019 en 125 xls de 1978 à la course du dimanche :) youtu.be

Départ enduro du Touquet 2019 en 125 xls de 1978 à la course du dimanche :)

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