バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。今回は、CR-Xのモデルカーについてのお話。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

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子供の頃は動かして遊ぶ玩具、今は飾って楽しむ大人の嗜み

ここ10年ぐらい、どういうわけだか毎年のようにCR-Xのモデルカーが色んなメーカーから発売されてるんだ。ボクがCR-Xを手に入れた頃(90年代初頭)は、タミヤから発売されてた1/24スケールのプラモデルぐらいしかなかったような気がするんだけど。タミヤのプラモデルは、ボクが乗ってるSiじゃなくて1.5iのサンルーフ仕様。

この頃、シティやプレリュード、ワンダーシビックなんかも、CR-X同様にタミヤから1/24スケールで発売されてた。あれから35年余りも経ってるのに、人気があるのか何度も限定で再販されてきた。ただ、再販の度に少しずつ値上がりして、発売当初は800円だったのが、最近再販されたモノは2000円以上になってるからビックリしちゃうよね。

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無限のフルエアロを纏った『CR-X無限PRO.』っていうのもキット化されてて、これも人気があったんだ。このキットは、鈴鹿サーキットのマーシャルカーがベースで、後に量産されたエアロとは若干細部が違ってたりする。

2011年には、何と1/10電動RCシリーズに『CR-X無限PRO.』が新たにラインナップされて驚いたね。ボディはプラスチックじゃなくて、ポリカーボネイト製なんだけど、プロポーションよく再現されてる。

ABCホビーというラジコンメーカーからも、CR-Xが発売されてる。タミヤは無限フルエアロなんだけど、こっちは前期の1.5iをポリカーボネイトで再現。なかなか出来がいいみたいなんだけど、まだ持ってないんだなぁ。

そういえばCR-Xが新車だった当時、京商からもRCが発売されていたけど、ちょっとばかりマイナーな存在だったんじゃないかな。

プラモデルやRCといった組み立てが必要なホビーだけじゃなく、1/18スケールといった大きなモデルカーやミニカーの代名詞ともいえるトミカからも発売されてるので、持ってる人も多いんじゃないかな。とくにトミカは、前期Si、後期Si、前期1.5iといった年式やグレード、カラーバリエーションも充実していて、計11タイプが発売された。

1/64という手のひらに乗るぐらいの小ささなのに、出来が凄くいい。ボクが子供の頃は、ミニカーは動かして遊ぶ玩具って感じだったけど、今は飾って楽しむ大人のオモチャになってきてるよね。

コレクションしやすいサイズの1/43スケールでも、CR-Xのモデルはたくさん発売されてる。写真は、すでに絶版になってしまったSAPIというブランドの製品。トミカ同様、このSAPIもカラーバリエーションが豊富でプロポーションもいいんだよね。他にはエブロやマーク43というブランドからもリリースされてて、今も普通に入手できるハズだ。

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プラモデルやミニカーといったホビーの世界での楽しみ

画像: プラモデルやミニカーといったホビーの世界での楽しみ

そして、最近リリースされたのが、イグニッションモデルの1/18だ。このスケールでは、10年位前に発売されたオートアート製が最初だった。これは、インテリアやエンジンまでも再現、さらにドアやボンネットは開閉するし、ライトフラップまで動くっていう凝りようだった。

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それに対して、イグニッションモデルはドアやボンネット等は開閉しないけど、実車から3Dスキャンされたプロポーションは見事。若干ローダウンさせた車高に無限CF-48を履かせた、モデファイバージョンになってる。

どちらも存在感は抜群。そんな1/18スケールに、今度はトミカがイグニッションモデルとコラボレーションして、CR-Xの決定版を発売するっていうニュースが舞い込んできた!

発売は2021年になるみたいなんだけど、手のひらサイズであれだけ出来がいいんだから、これも相当期待できそうな予感。実車のCR-Xは、年を追うごとに残存数が減っていくのに、プラモデルやミニカーといったホビーの世界では、まだまだ新作のCR-Xが生まれてくる。こうした楽しみもCR-Xにはあるんだ。

【地球に帰るまで、もう少し。】連載、はじめから読んでみよう!

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