今やCB400SBは完全に高級バイク?

昔に比べてバイクは高くなったナァ……
1992年に登場した初代CB400SFは60万円くらいだったのに。
もちろん今と昔は事情が違います。
バイク人口も違うし、消費税の税率も違う。排ガス規制などに対応させるための開発費もかかるだろうし、グローバル化の流れの中で日本国内に特化した400ccっていう排気量は生産コスト的に不利。
アタマでは理解するけど、さすがにCB400SBの新車価格を見て驚きました……

お値段、実に104万600円から。さらに言うと、今回のブルーのトリコロールだと108万4600円となります。
ちょっと衝撃。
だって、ホンダのバイクのラインアップの中にはCB400SBよりお手頃な大型バイクだってあるくらいですからね!
例えば、わりと目新しいところではコレ!
第32回で乗ったCBR650R。
最高のバイクでしたよ、ほんとに。
でも価格的にはCB400SBとほとんど同じです。
同じバイクを世界中で売れるように作ることで、ここまでコストダウンできるのか!?って思い知らされる事実です。
そういう意味で、400ccっていう排気量はやっぱり厳しいんだと思う。
だけどCB400SBは、その上を行く

『いや~400ccで100万円はさすがに無理じゃない……』
そう思います。
それなのに。
CB400SBで走り出しちゃうと、困ったことにそれを忘れてしまうんです。
ちなみにボクはこの連載記事の第37回でネイキッドのCB400SFに乗っているんですね……
【CB400SFの記事はこちら】
まぁ、控え目に言ってベタ褒めしています。
そりゃもう『とにかく最高だ!』っていうくらいに手放しで。
だけど、ここで暴露しておきますが、ボクは個人的な好みとして言うならネイキッドのCB400SFよりも、ハーフカウルのCB400SBのほうが好きなんです……

まずはじめに、これはCB400SF/SBに共通ではありますが、CB400シリーズっていうバイクは街で乗る時に違和感がないことを特長のひとつとして知っておいてください。
パッと跨って、車体を引き起こし、サッと走り出せる。
これが重量級の大型バイクだとこれが『ヨッコイショ!さて……行くか』となりますよね。
だけどCB400シリーズはコンパクトな車体に加えて、重量も200kgちょいと軽いです。ハンドルの切れ角だって自由度が高い。

ライダー身長/176cm
そこに加えて、足つき性まで良い!
シート高はスポーツバイクとは思えないほどに低く755mmとなっています。
女性ライダーにも支持率が高いのは、この安心感も少なからずあると思う。

街乗りにおいてCB400シリーズって、すべてが違和感無く『普通』なんです。
ですが個人的には、この『普通』なこと、そのものが信じられません……
だってCB400SBは街乗りバイクじゃないんですよ?
街乗りだけに照準を絞った設計で、市街地走行の快適さだけを求めたバイクならわかります。
でもCB400SBは高速道路でのクルージングも、ワインディングもパーフェクトにこなす。
あくまで旅やスポーティな走りが軸足。それなのに街乗りでも全く違和感がない。
守備範囲の広さが、ちょっと信じられないレベルにあるんです。