ホンダが1987年から販売したRC30ことVFR750Rを、長年も大事に維持し続けているオーナーたちのために用意した「リフレッシュプラン」が昨年話題になりましたが、その欧州版である「RC30 FOREVER」が5月から開始されることがアナウンスされました!

約150点の純正交換部品を生産!

2000年春に公表され、6月よりスタートした「VFR750R(RC30)リフレッシュプラン」は、1987年のデビュー以降、SBK(世界スーパーバイク選手権)や鈴鹿8耐などで大活躍したホモロゲーションモデル、VFR750Rのコンディションを維持するためのパーツを再販、そして整備を希望するRC30オーナーの車両を預かり、ホンダの熟練整備士がベストコンディションに仕上げるという、RC30オーナーには感涙もののプログラムでした。

この度、日本で好評だった「VFR750R(RC30)リフレッシュプラン」が、欧州で「RC30 FOREVER」の名で展開されることになりました!「RC30 FOREVER」で再生産されるパーツは、2021年5月から欧州の販売店で売り出されることになります。

「RC30 FOREVER」で販売されるのは、RC30のエンジン、シャシー、車体、電子機器などをカバーする約150点の純正交換部品です。これらの部品は、今もRC30を所有し維持し続けるオーナーたちの要望と、ホンダの研究開発や製造部門のスタッフたちに選択されたものとなります。

画像: 「RC30 FOREVER」で再生産、販売されるパーツの一例。RC30を走らせ続けることを目的に、再生産するパーツは選定されています。

「RC30 FOREVER」で再生産、販売されるパーツの一例。RC30を走らせ続けることを目的に、再生産するパーツは選定されています。

RC30を愛する、社の内外のエンスージャストたちの協力で進んだプロジェクト

なお「RC30 FOREVER」で再生産されるパーツは、新規に製作された金型を用いて製作されています。元々の「リフレッシュプラン」のプロジェクトの開始にあたり、ホンダは2017年にRC30のアーカイブを調査したのですが、実はRC30のオリジナル木製モデルや金型は、当時1つも残っていないことが判明したのです・・・。

プロジェクトを前進させるためには、様々な図面が新たに必要になりました。 なおRC30は当時製造されていたすべてのホンダ市販車と同様に、2次元の手書きワイヤフレーム設計図をもとに、モデルや金型を作成していました。3Dコンピュータモデリングや、デジタル図面を用いた現代の手法と比較すると、RC30の設計図に記載されている具体的な内容は非常に少なく、新しいパーツの再現は困難でした・・・。

画像: RC30のパーツを計測し、新たに図面を起こす作業が「リフレッシュプラン」および「RC30 FOREVER」には求められました・・・。

RC30のパーツを計測し、新たに図面を起こす作業が「リフレッシュプラン」および「RC30 FOREVER」には求められました・・・。

そこでホンダは、設計図をデジタル化して1:1に拡大。RC30のオーナーズクラブなど協力者から借りた既存の部品と比較してその精度を確認することにしました。しかし、このプログラムに必要な高品質のパーツを製造するために必要な詳細情報とは、明らかなギャップがありました・・・。

純正部品という高い基準を満たす部品を作るため、ホンダは当時RC30を開発した現在60代のオリジナルチームのメンバーに声をかけ、プロジェクトに参加してもらいました。彼らのノウハウや情熱、経験を共有しながら、新しい木製モデルや金型を一から作り直すことが、プロジェクトを成功させるためには不可欠だったのです。

画像: 浜松工場で手作りされたRC30は、欧州には1988年に上陸しました。世界で約5,000台限定で製作されたRC30ですが、その人気は日本同様に今でも非常に高いです。

浜松工場で手作りされたRC30は、欧州には1988年に上陸しました。世界で約5,000台限定で製作されたRC30ですが、その人気は日本同様に今でも非常に高いです。

フレッド・マーケルのライディングで1988年と1989年のSBKを制覇したRC30は、欧州のサーキットでも大活躍し、ホンダのレジェンドバイクのひとつとして今も多くのファンに愛されています。また世界最高峰のリアル・ロードレーシング・・・公道を使ったロードレースであるマン島TTでは、ジョイ・ダンロップ、カール・フォガティ、スティーブ・ヒスロップ、そしてフィリップ・マッカーレンら、著名なライダーたちがRC30に乗って優勝を記録しています。

日本の名車が、多くの欧州の人たちに愛され、ランニングコンディションで維持され続けていることは、日本人としてとても嬉しいことです。今後もRC30とともに走り続けていただくため、多くのRC30オーナーが「RC30 FOREVER」を利用してくれるといいですね!

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